25日に行われた「第15回いわきサンシャインマラソン」。フルマラソンのいわき市関連トップとして、NTTビジネスアソシエ東日本の藁谷誠矢選手(22)=神奈川県川崎市、常磐湯本町出身=が、2時間19分14秒のタイムで男子総合2位に付けた。
レース後には「最後は足が動かなかった。しかし昨年より約9分早くなり、順位も一つ上げて2位になれた」とやや悔しがりながらも、充実した表情を見せた。
湯本一中からいわき総合高、城西大を経て、社会人ランナーの道に進んだ。専門は5千mと1万m。フルマラソンは昨年の大会を含めて3度目だが、堂々の優勝争いを演じた。
「沿道から自分の名前を呼んでいただき、とてもうれしかった。海沿いの景色も美しい」と藁谷選手。いわきサンシャインマラソンはタフなコースで知られるが、今年は風も穏やかで、自然とスピードも乗った。
何よりもふるさとを走れる大会は特別だ。「来年こそは優勝したい」と力強く意気込んだ。
女子総合では、いわき市関連のうち、小学校教諭の菊田あさ美選手(36)=田村市、平出身=が、3時間12分26秒のタイムで10位に入った。
「お疲れさま」「さすがだね」。レースを終えると、陸上関係者から次々と声をかけられた。菊田選手は、昨年11月の市町村対抗福島県縦断駅伝競走大会(ふくしま駅伝)で、田村市チームをけん引し、総合区間賞を獲得した実力者として知られている。
いわきサンシャインマラソンは久々のエントリーとあって、「30km過ぎからきつかったが、やはり地元はいいです」と笑顔を見せる。両親も応援に駆け付け、小名浜港アクアマリンパークで力走する姿を後押した。
途切れない沿道の声援も気持ちよかった。「ぜひ来年も出たい」。ふるさとを離れても、マラソンの縁でつながれる喜びをにじませた。
(写真:ゴールする藁谷選手=左=とレース後にレイをかけられる菊田選手)
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