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いわき市石炭・化石館「ほるる」25日再オープン 謎解きの夜間イベント開催
常磐湯本町の市石炭・化石館「ほるる」は25日、約2年ぶりに再オープンする。ほるるは2022(令和4)年3月14日の福島県沖地震に伴い、敷地内の竪坑櫓(やぐら)に被害を受け、同年5月10日から臨時休館となっていた。
再開記念として、夜間イベント「ほるるクエスト」が25日~5月6日に行われるほか、多彩なゴールデンウイーク(GW)イベントが予定されている。また初日の25日には先着100人に対して、石炭とオリジナルコースターセットをプレゼントする。
「頻発する停電、オバケたちはいたずらが大好き!?」。ほるるクエストは臨時休館によって、もともと住み着いていた恐竜のお化けたちが姿を現し、いたずらで停電が起きている設定。真っ暗な館内でクイズバトルに挑み、謎を突き止める内容となっている。
照明を消した展示室を会場に、あらかじめ配布されたカードを使いながら、クイズに答えてキーワードを集めていく。正解者にはスペシャルカードを進呈する。「普段とは異なる様子を楽しんでもらえれば」と若松貴司館長。プロジェクションマッピングで、恐竜の姿が浮かび上がる仕掛けも施した。
時間は通常営業後の午後5時半~7時半。若松館長は「ゴールデンウイークの時期でもあり、夜間まで開館を延長することで、多くの方に来ていただき、いわきの観光を盛り上げたい」と話している。
ほるるは1984(昭和59)年に開館。常磐炭田をはじめ石炭にまつわる歴史に加え、68年に大久町で発見された首長竜・フタバスズキリュウなど、地元に関係する化石を紹介しており、「学術と観光」の両面を有するユニークな施設として親しまれてきた。
2022年3月の地震では、石炭や作業員の上げ下ろしに使った高さ約30mの櫓が被災。老朽化もあって、今年10月までの予定で解体が進められている。このため安全が確保されるため、臨時休館としてきた。
解体工事が終わるまで、駐車場の一部や、屋内遊び場「いわきっず るんるん・もりもり」は引き続き利用できない。観覧料は一般660円、中学・高校・大学生440円、小学生330円。ほるるクエストは別途500円(オリジナルカード4枚セット込み)。
(写真:ほるるクエストが行われる展示室)