第76回春季東北地区高校野球県大会いわき支部大会は4日、ヨークいわきスタジアムで決勝が行われた。第2シードの磐城が、第1シードの東日大昌平に4―2で競り勝ち、3年ぶり27回目の優勝を果たした。
またこれに先立って行われた第3代表決定戦では、第3シードのいわき湯本が小名浜海星を10―0(五回コールド)で、第4シードのいわき光洋が粘る平工業を9―8で振り切った。
4校は18、19日、22~26日に白河市の白河グリーンスタジアムをメーンに、会津若松市、楢葉町で開かれる県大会に出場する。組み合わせ抽選会は10日。
◇決勝(ヨークいわき)
東日大昌平
002000000 2
04000000X 4
磐城
(東)伊奈、渡部、石井敬、緑川―山口
(磐)山田、今泉―湊
▽二塁打=山口<2>、佐藤颯(東)高橋、湊(磐)
昨秋の新チーム結成以来、秋の県大会準々決勝、続く国体開催記念決勝と東日大昌平に敗れている磐城。既に県大会の出場権は手にしているものの、「2度も続けて敗れている相手に、これ以上連敗できない」(渡辺純監督)と必勝を期して臨んだ。
雪辱の機会は二回に訪れた。国体開催記念で1失点完投を許している東日大昌平先発の伊奈蓮樹(2年)に、七番から五番に打順を上げた主将・高橋由伸(3年)の左中間二塁打や馬上望吾(2年)の2点中前適時打などで襲いかかり4点を先制。このリードを山田柊児(3年)、今泉岳陽(同)の必勝リレーで守り切った。
特に今泉にとって、秋季大会は1点差まで追い上げた八回に登板したものの、自らの暴投と決定的な三塁打を浴びて勝機を逃した。先発した国体開催記念では三回途中、10安打を浴びて6失点KOされた因縁の相手だ。
しかし、この日は七回から登板して無失点リリーフ。ピンチにも動じず、最後は併殺で仕留めるとマウンド上で両手を挙げてジャンプし、喜びを爆発させた。結局、3試合すべて救援登板し、10回3分の1を無失点で締めくくった。
(写真:控えの部員や女子マネージャーとともに優勝を喜ぶ磐城ナイン)