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泳ぐ姿はまるで天女 アクアマリンふくしま「ハゴロモコンニャクウオ」展示
小名浜のふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」では、深海にすむ「ハゴロモコンニャクウオ」の展示を行っている。泳ぐ姿が羽衣を着た天女をイメージさせることから、同館の研究で2017(平成29)年11月にこの名が付いた。同館に展示されるのは、2022(令和4)年以来となる。
ハゴロモコンニャクウオは主に米国アリューシャン列島や、千島列島の水深300m以深で確認されている。展示中の個体は今年4月、北海道知床沖の水深675~1200mで採集された。体長はおよそ30cm。体表が薄い桃色のゼラチン質で、胸びれは体の半分ほどの長さを持つ。
同館によると、普段は腹部にある大きな吸盤で、岩や壁にくっついてじっとしているという。長い胸びれにエサを感じる器官があり、水槽にエサのサクラエビやイソメを入れると、この胸びれを大きく広げながら、砂地をゆっくりと遊泳する姿を見ることができる。
今後は複数の個体を同時に飼育し、繁殖の研究にも力を入れていくとしている。同館は「ぜひこの機会に深海にすむ、普段は見ることのできない謎の多い生物を見に来てください」と呼びかけている。
(写真:展示されているハゴロモコンニャクウオ=同館提供)