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常磐の山林放火 初公判で被告の25歳男は起訴事実認める
いわき市常磐藤原町の山林で放火をするなどして、森林法違反、大麻取締法違反の罪に問われた、いわき市泉町玉露字道上、無職の男(25)の初公判が22日、地裁いわき支部(斉藤研一郎裁判長)で開かれた。
罪状認否で男は「間違いありません」と起訴事実を認めた。
起訴状によると、男は2月28日午後6時ごろ、同市常磐藤原町の山林で、地面に可燃ごみなどを置き、その上に灯油をまいた上で、ライターで火を付け、立ち木などに燃え移らせたことで、計2950平方mを焼損させたとされる。また自宅で大麻草1・02gを所持していたという。
冒頭陳述と証拠調べが行われ、検察側は男が周りに相談しても、仕事を辞められないストレスから犯行におよんだと供述したと明かした。山林を管理する組合の関係者が「自分たちの努力を踏みにじる犯人を許せない」と述べ、処罰感情が厳しいことも伝えた。
このほか森林法違反を巡って、男の追起訴を予定していることを告げた。常磐地区などではこの他6件の下草が燃える不審火が発生しており、いわき中央署によると、男は関与をほのめかしている。
※おことわり 本紙では実名報道しています。
(資料写真:地裁いわき支部)