小川町上小川字猪小屋の国道399号で5月29日に発生し、現場付近の12km区間が全面通行止めとなった土砂崩れについて、一般車両の片側交互通行が予定より6日早まり、21日午後3時からとすることが決まった。
県いわき建設事務所が20日、県いわき合同庁舎で実施した第3回「国道399号法面崩落に係るいわき地方対策本部会議」で発表した。
同事務所によると、片側交互通行の実現に向け、高さ4m、幅60mの仮設防護柵を中央線沿いに設けてスペースを確保し、仮設信号機を設置した。
ただ全面復旧までの間は、川前町字神楽山の神楽観測所で連続雨量120mmを記録した際は、小川町上小川字猪小屋から沼までの約2km間で通行規制を行う。
平四ツ波、三和で震度5弱以上の地震を記録した場合は優先的に巡視して現地状況を把握するといい、雨天により通行規制が敷かれた場合は、雨量収束後に現地を巡視して安全を確認した上で解除する。
当初は27日に解除する方向で準備を進めていたが、悪天候による工事の中断が少なく、資材搬入と設置が順調に進んだことから前倒しすることとなった。
同事務所では今後、土砂崩れで破損した路面やガードレールの補修修繕、崩落した法面の地質調査、測量を進めながら、全面復旧を検討していく。
(写真:仮設防護柵が設置された国道399号の土砂崩れ現場=県いわき建設事務所提供)
ニュース
小川町上小川の土砂崩れ 21日午後3時から国道399号通行可 6日前倒しに
