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いわきゆかりのバドミントン・大堀彩選手 パリ五輪に向け支援受ける相馬屋表敬

 フランスのパリで今年7月に開幕する五輪バドミントン競技女子シングルスに初出場する、いわき市ゆかりの大堀彩選手(27)=富山・トナミ運輸所属、世界ランキング10位=が18日、双葉郡楢葉町にあるお米の専門店「相馬屋」(佐藤守利代表取締役、本社・いわき市小名浜)のパックご飯工場を両親とともに訪れ、佐藤社長に五輪の出場報告と五輪前最後の海外ツアーとなったオーストラリアオープン(6月)での優勝報告を行った。
 大堀選手は40日を切った夢の舞台に向け、「いい形で準備ができている。この五輪をわたしのバドミントン人生の集大成にしたい」と意気込みを語った。
 大学や実業団のトップ選手として活躍した父の均さん(55)、母の麻紀さん(55)がふくしま国体バドミントン競技成年の部選手として、福島県に招かれた関係で会津若松市で生まれた大堀選手。
 国体終了後、均さんが勿来高教諭となったことから、大堀選手は植田小1年生から中央台北小の3年生まで家族といわき市で暮らした。その後は双葉郡富岡町に移って、富岡高バドミントン部を立ち上げた父親の指導の下、本格的にバドミントン競技に取り組んだ。
 佐藤社長はもともとバドミントンが趣味。いわき市内でジュニア選手の指導に当たっていた麻紀さんから個人レッスンを受けたのが縁で、大堀家との付き合いが始まった。小学1年生の大堀選手と試合をして佐藤社長が勝つと悔し泣きをしたことが印象に残っているという。2017(平成29)年からスポンサー契約を結び、さまざまな形で支援を続けてきた。
 佐藤社長は「泣いている姿は〝卓球の愛ちゃん〟みたいだった。全日本総合やジャパンオープンなどの応援にも行った。大変なときもあったろう。身近な存在の人が五輪に行くのは本当にうれしい。五輪が決まったときは飛び上がって喜んだ。本番では悔いが残らないよう頑張ってほしい」と激励した。
 持ち前の攻めるプレースタイルに加え、この1年間で粘り強さ、最後まで戦う精神力もたくましくなった大堀選手。「苦しいときにサポートしてくれた佐藤社長や社員の方々をはじめ、多くの人たちに支えられて今の自分がある」と明かす。
 その上で「夢が現実になった五輪では、いつ終わりになっても後悔しないよう、これ以上やれないというくらい頑張りたい。応援してくれた人たちには恩返しの気持ちを、両親には強くなった姿をコートで見せたい」と気持ちを新たにしていた。
 (写真:佐藤社長とパリを指さす大堀選手)

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