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常磐興産 新社長に関根氏「ハワイアンズの魅力向上へ」いわきFCとの交流も

 スパリゾートハワイアンズなどを運営する「常磐興産」(本社・常磐藤原町)は27日、新たな代表取締役社長に常務取締役の関根一志氏(61)が就任し、現社長の西沢順一氏(68)が代表取締役会長に就く人事を正式に決定した。同日の定時株主総会・取締役会で承認され、関根、西沢の両氏がホテルハワイアンズで記者会見を行った。同社の社長は2代続けてみずほ銀行の出身者だったが、11年ぶりに生え抜きとなった。
 関根氏はいわき市出身。磐城高、千葉商科大商経学部卒。1990(平成2)年に同社入社。観光事業や企画部門を担当した実績を持ち、昨年6月から常務取締役。スパリゾートハワイアンズ統括管掌兼CS企画部・エンターテイメント部担当を併任していた。
 西沢氏は東京都出身。東京大法学部卒。1980(昭和55)年、富士銀行(現みずほ銀行)に入行。みずほフィナンシャルグループ取締役副社長、みずほ情報総研取締役社長を歴任し、2019(令和元)年に常磐興産に転じた。同年6月に取締役副社長、20年6月から代表取締役社長。
 記者会見にあたり、関根氏は「お客さまに新たな体験価値を提供できるよう、ハワイアンズの魅力アップを強力に進めたい」と強調。新型コロナウイルスの感染拡大を乗り越え、業績の回復を果たしている中で、有利子負債の圧縮をはじめ財政改善に取り組みながら、設備投資も惜しまない姿勢を示した。
 これまでの経歴から、「外部環境・内部環境すべてにわたって、社内の中でも随一の感性と感覚を持っている」と自負する関根氏。進取の気性に富む(西沢氏)といい、現場主義を貫き、前身の常磐炭礦から受け継ぐ精神「一山一家(ひとつの山はひとつの家族)」を誇りとしている。
 円安の影響でインバウンド(訪日外国人)の需要が高まっている点については、福島空港の台湾便就航を巡り、行き先の6割が会津地方に対し、いわきは5%にとどまることから、「浜通りならではとして、一年中ゴルフができたり、海岸沿いにサイクリングロードであったりする点が、台湾向けに好評と聞く。当社の温泉やショー、プールとうまく合わせ、商品化していきたい」と集客への展望を語った。
 浜通り全体の振興にも努めるとし、東日本大震災・東京電力福島第一原発事故からの復興を目指し、新産業の創出を図る「福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想」との連携や、サッカー・J2いわきFCの選手強化ノウハウを、フラガールやファイヤーナイフダンスチーム「シバオラ」に生かす構想も披露した。
 (写真:新社長に就任した関根氏=右=と新会長の西沢氏)

PR:いわき市北部地域を中心に、児童養護施設、老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスをはじめ、診療所とデイケア、デイサービス、居宅介護支援、訪問介護、訪問リハビリと多種多様な福祉、医療事業を展開。

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