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身近な生き物に触れよう 夏井小の子どもたち調査 思わぬ外来種も
夏井小(須田英明校長)近くの農業用水路で8日、2年生10人が生き物調査を行い、モクズガニやアメリカザリガニ、タニシなどの水生生物を観察した。
県いわき農林事務所が農地や周辺の自然環境を子どもたちの学びの場として活用しようと、ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」の協力を得て毎年、市内の小学校と一緒に行っている。同小では農業用水路を管理する愛谷堰土地改良区の職員も協力した。
2年生は生活科の授業として参加。3班に分かれて水路に移動すると、網を水中でゆらしながら水に住む生き物を探した。見つかった生き物の多くが、条件付特定外来生物となったアメリカザリガニ。また、家庭で飼われていたものが放棄され、全国的に交配・繁殖している外来種のヌマエビと思われる小エビも見つかった。
ほかにはドジョウやタニシ、モクズガニ、ゲンゴロウなど。生態系に悪影響を及ぼす外来種の問題にも触れつつ、子どもたちは「5歳のころは棒でしかはさわれなかたけど、今日はザリガニをつかめて楽しかった」と泥んこ姿で生き物調査を楽しんだ様子だった。
(写真:網にかかったザリガニを観察する児童)