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福島第一原発で燃料デブリ取り出し着手 事故から13年半 新たな局面に入る

 東京電力は10日、福島第一原子力発電所2号機で、溶け落ちた核燃料(デブリ)の試験的な取り出しに着手した。2011(平成23)年に原発事故が発生し、約13年半を経て、政府と東電が2051年までの完了を目指す廃炉作業は、3段階の工程で最後となる3番目を迎えた。
 試験的な取り出しは8月22日から予定していたが、手順に誤りがあると判明して中断。10日は午前6時34分から作業を再開し、取り出し装置は同7時20分に格納容器の中と外を隔てる「隔離弁」の先に入った。最大3gのデブリの採取を目指しており、取り出したデブリを原子炉外に運ぶまで約2週間かかる見込み。
 (写真:デブリの取り出しが始まった福島第一原発=10日午前、読売機から 米山要撮影/読売新聞社配信)

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