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いわき市水道局 積算誤りで工事2件契約解除に 入札情報の漏洩は否定

 市水道局は3日、配水管に関する工事2件について、設計書の積算誤りによって、工事契約締結を解除したと発表した。山田誠・市水道事業管理者は同日、市役所本庁舎で記者会見し、事実の概要を説明するとともに陳謝した。
 問題となった工事は、9月2日に契約した「平下平窪配水管改良工事」と、同24日に契約した「小名浜岡小名配水管整備工事」。いずれも正しく積算を行った結果、落札者に変更が生じたため契約解除に至った。
 市水道局を巡っては今年1月、誤った設計単価で入札が行われながら、最低制限価格と一致していた件があり、入札情報が漏洩したことも考えられるとして、県警に資料を提供した上で、市も有識者による調査確認委員会を設けている。
 今回の問題のうち、平下平窪配水管改良工事については、市水道局が資材の価格を誤って算出したため、本来は最低制限価格が4708万5400円のところが、4708万5600円に。
 15者が応札し、3者が最低制限価格と同じだったことから、くじ引きで落札が決まった。しかし本来は別の業者が落札できていた。山田管理者は設計書の確認などさらなる精査が必要としながらも、情報漏洩の可能性は否定した。
 この工事は1月の入札に関連しており、再び工事は停止する事態に。来年度に改めて入札する予定だが、老朽化した配管からの漏水が懸念されており、住民サービスに影響を与えかねない。
 小名浜岡小名配水管整備工事に関してはシステムの入力に誤りがあり、予定価格は5624万円から5622万円、最低制限価格は5080万4800円から5078万7300円になっていた。11者が応札し、正しくは5者によるくじ引きで落札者が決まるはずだった。
 今後に向けては手入力の削減や、体面を含めたチェック体制の強化を通じ、再発防止に努めるという。
 内田市長は「これまで再三にわたり注意してきたなか、同様のミスが発生したことは、大変遺憾であり、関係者の皆さま、市民の皆さまにお詫び申し上げるとともに、大変重く受け止めております」とコメントし、重ねて再発防止と適正な事務処理を徹底するよう、山田管理者に指示したことを明かした。
 (写真:陳謝する山田管理者=左から2人目=ら市水道局幹部)

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