いわき市で唯一の大名行列がある郷土祭り「第32回泉ふるさと祭り」の本祭が20日、JR泉駅前の大通り(通称・ふるさと赤玉通り)をメイン会場に開かれた。大名行列は「赤玉やっこ」と呼ばれ、2代泉藩主で、老中格に就いた本多忠籌侯(1740~1813)が、江戸城登城の際に持ち槍2本のうち、1本の素槍の穂先に太陽を表す赤い玉「朱天目」を付けたいわれに基づいている。
今年も泉奴行列保存会の協力を得て、地元の中学生が本多家の家臣役を担ったほか、泉電設の志賀利彦代表取締役社主が殿様に扮(ふん)した。会場では神輿渡御や鼓笛、棒ささらなどの披露に加え、初めて渡辺小の子どもたちによる太鼓が祭りに花を添えた。
前日の19日はいわきおどり泉大会も催され、22チーム・898人が出演。審査の結果、NPO法人VIDAが大賞に選ばれた。準大賞は汲深館、いわき菊田キッズだった。
(写真:地元の中学生を交えた大名行列)
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