いわき市内の中学校軟式野球選抜チームとして、新しく「IWAKI選抜」、女子の「いわきマリンスターズ」が誕生した。
中学校軟式野球選抜チームとしては「いわき松風クラブ」「いわき松風ガールズ」が選手の育成強化で大きな成果を挙げてきたが、少子化による部員不足、部活動の地域移行によるクラブ化、教職員の働き方改革など、部活動を取り巻く環境が変化していく中で、これらの課題に対応しながら、軟式野球を愛する生徒たちの希望の受け皿として新しい歴史を刻んでいく。
これまでいわき松風クラブは24期、いわき松風ガールズは4期にわたって活動を続け、全日本少年軟式野球大会(準優勝、3位各1回)や全日本中学女子軟式野球大会に出場したり、県外の強豪チームと試合を通して交流を深めてきた。
選手たちはクラブで経験したことをそれぞれ所属する野球部に持ち帰り、チームの強化に役立てている。これをきっかけに高校進学後は甲子園へ出場したり、後にプロ入りした選手もいる。女子の場合は選抜ではなく、市内に限らず県内各地から希望する選手を受け入れている。
結団式で一球会の佐々木孝会長(磐崎中)は、集まった選手や保護者を前に、「チームは新たな組織、新たな名称で門出を迎えた。われわれも指導内容を進化させながらみんなと高みを目指す。一緒に新しい歴史をつくっていこう」と呼びかけた。
IWAKI選抜としては、全日本少年軟式野球大会での東北勢初の日本一を、いわきマリンスターズは過去2度出場している全日本中学女子軟式野球大会での初勝利をめざすとともに、野球を通して社会に出てから通用する人間力を高めることに重点を置く。
選抜でのチーム練習は当面、日曜日とナイターでの平日1日行い、ほかに練習試合や交歓会を行ったり、強豪私立中への遠征などを行いながら全国大会出場をめざす。
(写真1枚目:IWAKI選抜 2枚目:いわきマリンスターズ)