市消防本部は9日、いわき駅南口駅前広場で「消防フェス@ほこみち」を開催した。消防フェスは同日から「秋季全国火災予防運動」が始まるとともに、今年5月に平字田町の繁華街で12棟の雑居ビルを焼いた火災から間もなく半年を迎えることから、歩道の有効活用が可能となる制度「歩行者利便増進道路(ほこみち)」に向けた社会実験で、いわき駅前公園化計画に合わせて企画した。
会場には、乗車人員20人以上で後部に資機材積載スペースを有する「支援車」と、高層建物の消火活動や人命救助に出動する「はしご付き消防自動車」が駆け付け、訪れた人たちにその迫力と実力を披露。119番通報や初期消火、濃煙中、防火衣着装の各体験や、救急知識に関するブースも設けられ、家族連れなど多くの来場者でにぎわっていた。
市消防本部の担当者は「いわき駅前でこうした催しを開催するのは久しぶり。幅広い年代の方に理解を深めてもらえた」とイベントの意義を語った。
(写真:初期消火を体験する家族連れ。奥ははしご付き消防自動車)
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