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新人の斎藤裕喜氏(比例東北)初登院「皆さんから託された思いしっかりと」
自民、公明の与党が過半数割れした衆院選から初めての特別国会が11日召集され、いわき市関係の新人議員も初登院した。
このうち比例東北ブロックで復活し、初の議席を得た立憲民主党の斎藤裕喜氏(45)=双葉郡富岡町=は午前7時55分ごろ、国会正門前に到着した。立憲民主党前代表の泉健太氏の秘書を務め、国会議事堂は見慣れた風景だが、「立場が変わり緊張感が大きいが、皆さんから託された思いをしっかりと受け止めている」と強い気持ちをにじませた。
少子高齢化・人口減少が急激に進行する中で、若者をはじめすべての人が希望を持てる地域にすると選挙戦で呼びかけた。有権者から医療・介護の充実を求められたとあって、「自分なりに考えながら、皆さんと協力して政策に反映させていきたい」という。
いわき市から相馬郡新地町まで、浜通りをあまねく回ってきた。「それぞれの自治体で、地域事情が異なることも認識している。これからも住民の方々と意見交換をしていく」と、変わらず一人ひとりのための政治の実行を強調する。
浜通りが直面する課題は山積しているが、「私の中では優劣を付けるつもりはない。どれも同時進行で結果を残す」。震災から13年8カ月、なぜ復興は進んでいないのか――。当事者目線でふるさとのために汗を流す決意だ。
(写真:強い気持ちをにじませる斎藤氏)