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市議会12月定例会 議案48件提出へ 公共施設の移転・廃止や補正予算盛り込む
市は28日、市議会12月定例会(12月5日開会予定)に、条例改正や補正予算など計48件の議案を提出すると発表した。
条例改正のうち、市川前支所を川前町川前から、川前町下桶売の旧桶売中に移転することを盛り込んだ。現在の川前支所は築60年以上が経過し、老朽化していることから、地域住民の意向を踏まえて廃校となった校舎を活用すると決めた。鉄筋コンクリート造り3階建てのうち、1、2階部分を使用する。来年3月から稼働する見通し。
公共施設の移転としては、大野公民館が旧大野一小、川前公民館が市川前活性化センターにそれぞれ移る。いずれも来年4月の見通し。また常磐湯本町の湯本駅前みゆきの湯公衆浴場が、来年3月末をもって廃止することも上げる。常磐地区に3カ所ある公衆浴場を取り巻く環境に加え、JR湯本駅前の区画整理事業が理由に挙げられる。
一般会計補正予算案としては、46億5772万7千円を計上。小・中学校における学校給食費の高騰対策として、8544万円を付けた。食料品の値上がりが続く中で、保護者の負担を引き続き軽減する。
UIJターン支援としては844万円。いわき市への移住促進を図るため、東京圏から一定の要件で移り住んだ人に対する支援金のうち、子育て世帯の移住見込み者が増加しているという。本年度の当初予算では30世帯(うち子育て加算19件)を見込んでいたが、新たに30世帯(同26件)となった。
さかなの日魚食普及推進事業費には270万1千円。国内ビール大手・アサヒビールが6月から7月にかけて、全国の自治体に向けて「食文化の継承」をテーマに、企業版ふるさと納税の実施を呼びかけ、いわき市がその一つに選ばれ、500万円の寄付を受けた。
いわき市では「あんこうのどぶ汁」「サンマのポーポー焼き・サンマのみりん干し」「メヒカリの唐揚げ」「ウニの貝焼き」が、文化庁の「100年フード」に認定されており、こうした振興を含め、来年3月9日の「いわき七浜おさかなフェスティバル2025」を拡大・拡充する。
(資料写真:大野公民館が移転予定の旧大野一小)