いわき駅 平駅から改称３０年 懐かしの映像交えたＡＲイベント

　ＪＲいわき駅は３日、平駅から駅名を改称して３０年を迎えた。市民生活を支えてきた歴史を持つ中で、同日からＪＲ東日本水戸支社による拡張現実（ＡＲ）技術を活用したイベントが始まった。スマートフォン向けアプリ「ＸＲ ＣＨＡＮＮＥＬ」を通じ、なつかしの風景と見比べられる。２２日まで。
　いわき駅は１８９７（明治３０）年２月、平駅として開業。市やＪＲの資料によると、平駅の駅名を改称する機運は、１９７３（昭和４８）７月に駅ビル「ヤンヤン」がオープンした際、管理会社が「いわき中央ステーションビル」と名付けられたことが端という。
　その後も取りざたされ、９５（平成７）年のふくしま国体、９６年の市制施行３０周年を控え、再び盛り上がりを見せる。有識者による検討委員会が駅名を「いわき」に絞り込み、７割の市民から賛同を得たため、９４年１２月３日に平駅からいわき駅に改称された。
　３日からは記念グッズの販売が行われているほか、７日にはエスパルいわきで鉄道古物販売会・オークションが開かれる。
　（写真：いわき駅で始まったＡＲイベント）