福島県いわき市のニュースやお悔やみ情報をお届けします

ニュース

東北楽天前監督の今江敏晃さん いわき市医療センターでトークショー

 プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルス前監督の今江敏晃さん(41)が12日、市医療センターを訪れてトークショーを行った。今江さんは東日本大震災・東京電力福島第一原発事故からの復興を願い、千葉ロッテマリーンズの現役時代からいわき市の子どもたちに野球の楽しさを伝えるなどの支援活動を続けている。
 今回は入院・通院している人たちや医療従事者に元気を与えたいとの思いから来市がかない、今江さんは「続けることの大切さ」をテーマに、努力し、ともに助け合うことの大事さを伝えた。
 ■    ■
 今江さんといわき市のかかわりは、2011(平成23)年12月にさかのぼる。当時28歳だった今江さんは千葉ロッテの内野手として活躍しており、球団職員に平豊間出身の女性が在籍する縁から「被災地に笑顔を届けよう」と決意し、シーズンオフに久之浜一小で野球教室を開いた。
 いわき市訪問はオフの恒例となり、原発事故に伴う風評被害に苦しむ地元企業の応援にも力を入れた。16年からは「市長杯いわき学童野球新人交流大会」に協賛し、今江敏晃CUPと冠している。
 この年に東北楽天へ移籍し、19(令和元)年に現役を引退。20年から東北楽天のコーチを務め、その間も変わらず本市に心を寄せてきた。今季は球団創設20年目の節目で監督に就任すると、セ・パ交流戦初となる優勝に導いたが、1年で退任となった。
 トークショーで今江さんは、小児がん患者や障がい者の野球チームを応援しているほか、ペットボトルキャップの回収を通じたワクチン寄付を行っている経験を紹介。継続することの大切さを伝えるとともに、コロナ禍でのプロ野球にも触れ、「無観客ながら試合をやらせていただいた。当時の社会を支えた医療従事者の皆さんには感謝している」と心からの気持ちを言葉にした。
 参加者からの質疑にも応じ、チャンスへの向き合い方を問われると、「毎打席チャンスだと思って立っていた。最初は大変だったが、最終的には日本シリーズで2回MVPを取れるまでに至った。普段から緊張感を持つことが大事だと思っている」と明かした。
 また現役時代に対戦した印象に残る投手では、ダルビッシュ有(38)=現米サンディエゴ・パドレス=を挙げ、「多彩な球種を持っており、ランナーがいるときには本気で来ていた」と回顧。バッティングの技術指導やサイン色紙とサインボールをプレゼントする抽選会も行われた。 
 市民に向けては「皆さんとは強いご縁を感じている。自分の糧となるつながりができてとてもうれしく、これからも力になりたい。そして子どもたちに野球を教え、競技のすそ野を広げていきたい」と力強くメッセージを送った。
 (写真:トークショーで技術指導を行った今江さん=右)

PR:いわき市北部地域を中心に、児童養護施設、老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスをはじめ、診療所とデイケア、デイサービス、居宅介護支援、訪問介護、訪問リハビリと多種多様な福祉、医療事業を展開。

カテゴリー

月別アーカイブ

海産物加工品の製造販売 丸市屋
More forecasts: 東京 天気 10 日間

関連記事

PAGE TOP