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「やり切った、大満足」いわきゆかり・バドミントン大堀彩さん 支援に感謝

 会津若松市で生まれ、幼稚園と小学校時代をいわき市で過ごしたバドミントン女子シングルス日本代表で、今年限りでの現役引退を表明した大堀彩さん(28)=富山県・トナミ運輸所属=が17日、2017(平成29)年からスポンサー契約を結んでいるお米専門店「相馬屋」=本社・いわき市小名浜=の佐藤守利社長を訪れ、公私にわたる家族ぐるみの温かい支援に感謝の気持ちを伝えた。
 「『やりきった、大満足』という思いが強く、22年の現役生活に未練はない。今の時点で今後のことは未定だが、バドミントンを通して何らかの形で恩返しをしたい」
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 大堀さんは、現役最後の国際大会として11日から15日まで中国・杭州市で開かれたBWF(世界バドミントン連盟)ワールドツアーの年間王者を決めるファイナルズに初出場。種目別にその年のツアーの獲得ポイントが世界で上位8人しか出場できない特別な大会で、大堀さんは日本選手トップの5位として出場権をつかんだ。
 予選ラウンドではパリ五輪銅メダルのインドネシアの選手、世界ランキング2位の中国の選手、同12位のタイの選手相手に3戦全勝で準決勝に進出。中国の選手に敗れたが、世界の強豪相手に堂々3位入賞を果たした。
 16日夜に帰国。疲れを癒やす間もなく、「引退の報告と長年にわたる応援に対する感謝の気持ちを一番最初に伝えたい」と17日に来福し、バドミントン部員として中学・高校時代を過ごした双葉郡富岡町で山本育男町長らと懇談。その後、楢葉町にある相馬屋のパックご飯工場を訪れ、佐藤社長らの歓迎を受けた。
 バドミントンの元実業団選手で、ふくしま国体成年女子団体優勝メンバーでもある母親の麻紀さんから指導を受けた縁で、家族ぐるみの付き合いを始めた佐藤社長。「今回のファイナルズも、(最後にチャンスをつかんで8強入りした)夏のパリ五輪も、試合の動画をハラハラしながら見て応援していた。大器晩成の現役生活だったが、よく頑張った」とねぎらった。
 これに応えて大堀さんは「社長には小さいころから遊んでもらったり、試合で負けて泣かされたりしたが(笑)、競技人生を見守ってもらい感謝している。サポートの存在がなかったらここまでこれなかった」と感謝を伝え、お礼に試合で着用したサイン入りユニホームを贈った。
 「大震災で辛い思いをした福島県の皆さんからの応援が、わたしの気持ちを奮い立たせる原動力となった。五輪レースが始まってからマイナスの気持ちはいっさいなかった」と大堀さん。二人三脚で競技人生を歩み、来年から日本代表ヘッドコーチに就任する父親の均さんからは「今まで褒められたことがなかったのに、最後に『よく頑張った』と言われた」と笑顔で振り返った。
 (写真:大堀さんから記念のサイン入りユニホームを贈られた佐藤社長)

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