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内郷保育所に幼年消防クラブ誕生 いわき市で6年ぶり 火災予防呼び掛ける

 御厩、高坂両保育所を統合して今年4月、内郷高坂町四方木田に開所した内郷保育所(波立育子所長)に17日、市内80クラブ目となる幼年消防クラブが誕生した。
 2018(平成30)年10月に九品寺附属幼稚園(現九品寺こども園)での結成以来6年ぶりで、0歳児から年長児まで91人を〝隊員〟に任命。結成後は早速、火災予防広報活動として町内と近くのスーパーでパレードし、地域住民や利用客に火の取り扱いが多くなる年末の注意を元気いっぱい呼び掛けた。
 火の用心 付けよう火災警報器――。園児たちは真新しい法被に袖を通すと、纏(まとい)を持ち先導する内郷消防署の大泉潤一署長とともに、園からマルトSC高坂店までの町なかをパレードし、拍子木を打ちながら住宅用火災警報器の設置を呼び掛けた。
 同クラブは幼年期に正しい火の取扱いについて学び、消防の仕事を理解することで、火遊びなどによる火災発生の減少を図ろうとするための組織。総務省消防庁によると、2022(令和4)年5月1日現在で1万3308団体、クラブ員数は約105万人を数える。
 市内でも火災予防運動などに合わせ、各消防署と連携して町なかや不特定多数が集まる観光・商業施設などで防火パレード、演奏会を行う幼児施設も多い。
 6年ぶりとなった結成式では、大泉署長と波立所長から年長児の代表2人に法被などを交付。子どもたちは誇らしげに受け取り、<1>絶対に火遊びはしません<2>お父さん、お母さん、先生の教えを守ります<3>みんなで火事を起こさないように気を付けます――と大きな声で防火の誓いを唱和した。
 結成式で波立署長が「火の用心のお約束をして、みんなで地域の方々に『火事を起こさないよう』伝えるお手伝いをしましょう」と語り掛けると、誇らしげな表情を浮かべ、先生たちと一緒にパレードに繰り出した。
 (写真:パレードに繰り出す子どもたち)

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