(17日付から続く)
【I.次世代を育てる】3.担い手「将来のまちを担う若者等の育成」
日本初の取り組みでは、いわき市に昨年12月に開設された国連による「地域リーダー国際研修センター(CIFAL=シファール)」の拠点を通じ、グローバル人材育成事業に1317万2千円を充てた。
拡充した内容としては、UIJターンに向けた「ようこそ・おかえり」移住・定住・関係人口拡大事業に1552万9千円、UIJターン支援事業に6130万3千円。市によると、来年度の移住見込み者は前年比10件増の40件。
ふるさと納税推進事業は5億3209万9千円。寄付見込み額は2億3千万円増の11億1千万円となっており、地場産品のブランディングや観光交流人口の拡大につなげる。また継続するいわきアカデミア推進事業に940万円、未来につなぐ人財応援奨学金返還支援事業に2448万3千円を盛り込む。
【II.命・暮らしを守る】
1.防災「逃げ遅れゼロ、災害死ゼロへ」
東日本大震災や東日本台風、2023年9月の水害を踏まえ、防災面の強化を引き続きを図っていく。新たな試みとして、人工知能(AI)を使った水位予測システム事業に4822万6千円。2級河川の水位予測データを基に、的確かつ迅速な避難指示発令を支援する。
東北大学との連携による災害対応力強化事業は150万円。同大災害科学国際研究所との連携を深め、防災対応力の向上に努める。
拡充したものでは、防災対策推進事業に3460万2千円。従来の訓練や防災教育に加え、職員研修を強化する。災害時非常用備蓄品整備事業の3409万3千円では食糧・保存用飲料水・ガソリン缶詰等を更新や、乳児用ミルクや毛布等資機材の整備とともに、段ボールベッドの購入を進める。
なお今年1月の補正予算と合わせると、1億3266万9千円。補正予算分では炊き出し用資機材、パーティションを購入していく。
流域治水プロジェクト・河川洪水ハザードマップ整備事業は2360万4千円で、千年に1度の大雨に想定し、河川洪水ハザード情報の更新を行う。救急救命士等消防人材養成事業は1159万8千円とし、新たに3人を養成するとともに、市民に対する安定的な救急サービスを継続的に提供し、救急救命士の「働き方改革」を実行する。
(資料写真:23年9月の大雨で被害を受けた内郷地区)
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いわき市の25年度予算案 主要事業<2>次世代を育てる② 命・暮らしを守る①
