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いわき市の25年度予算案 主要事業<4>まちの魅力を高める①
(19日から続く)
【Ⅲ.まちの魅力を高める】
1.まち「未来に誇れる都市への挑戦」
主な新規事業は3つ。都市公園整備事業(市街地再生整備事業分)の2592万7千円では、JR湯本駅周辺の再開発に向け、御幸山公園・湯本駅前緑地を温泉観光地の玄関口として、来訪者の心をつかむシンボル性の高い空間として整備を行い、イベント開催など魅力ある敷地活用につなげることで、まちなかの集客性や回遊性の向上を図る。
きらめく三崎公園へ!魅力向上プロジェクトは1470万9千円。指定管理者制度を導入し、自治体が公園に新たな活路を見出す制度として、民間の収益を公園の整備に充てる「Park(パーク)―PFI」(公募設置管理制度)の導入を考える。
いわき駅北口地区土地利活用検討事業は252万4千円。JR東日本水戸支社と取り交わした「いわき駅北口地区計画に関する覚書」を踏まえ、市有地(平鉄北駐車場)と鉄道用地を併せた開発事業計画の実現に向け、民間活力の導入を前提とした新たな土地利活用方針を検討する。
拡充事業も3つ。地域おこし協力隊活動事業は5453万7千円。江名、遠野、小川、三和、田人、川前の各地区に配置する地域おこし協力隊を巡り、新年度はこれまでの9人から1人増えて10人とする。
中山間地域集落支援員推進事業は797万3千円。人口減少や少子高齢化が進行する中山間地域の集落の維持・活性化のため、遠野、小川、三和、田人、川前の各地区に集落支援員を置き、地域の実情に応じた方策を検討する。新年度は川前地区に常勤1人を新たに付ける。
市街地エリア価値向上事業は1409万5千円。平中心市街地で初となる地域おこし協力隊を2人委嘱する。歩道の有効活用が可能となる制度「歩行者利便増進道路(ほこみち)」の推進や、街なかの空き店舗等の解消などにつなげていく。
2.環境/GX(グリーントランスフォーメーション)「人と自然が共生するまち 循環都市いわき」
新たな取り組みとして、循環型ライフスタイル支援事業に328万円。インターネットの食品マッチサービス「タベスケ」を通じた食品ロスの削減や、フリーマーケットサイト「メルカリShops」を使った粗大ごみ販売などを始める。
このほか継続事業で、一般廃棄物ゼロ・エミッション推進事業に7億263万円、ゼロカーボン・アクション促進事業に2771万6千円、ゼロカーボン・スタートアップ支援事業に218万8千円など付けており、脱炭素や環境に配慮した施策を強化していく。
(写真:中山間地振興のモデルとして、地域おこし協力隊から独立して始まった川前のクラフトビール醸造所)