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アクアマリン 北海道羅臼沖で新種のヒトデ発見「ホウユウシアワセモミジガイ」

 ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」は3日、北海道羅臼沖で新種のヒトデを発見したと明らかにした。南極周辺に生息する「シアワセモミジガイ」の一種で、北半球では初めて確認された。新種は「ホウユウシアワセモミジガイ」と名付け、同館2階で標本と説明の展示を始めた。
 ホウユウシアワセモミジガイは2023(令和5)年5月から7月にかけて、北海道羅臼沖の水深930~1170mで採取された。大きさは15cmほど。この属のヒトデは北半球では未発見で、背中の骨が4葉に広がった基部と長い柄を持ち、四つ葉のクローバーに似ていることから、和名にはシアワセモミジガイを提唱した。

 また繊細なとげや骨格が体表をビロード状に覆う様子から、アイヌ語で小鳥の羽毛を意味する「komkom」と種小名に命名した。新種に付いているホウユウは、これまでも複数の新種発見に貢献し、今回もヒトデの採取に協力した漁船「豊佑丸」に対する献名となっている。
 採取されたヒトデは同館に加え、神戸大の小林格博士を筆頭に、東京大大学院理学系研究科附属臨海実験所の脇田大輝博士、幸塚久典氏らとの共同研究で、新種としての公表に至った。2月13日付の国際的な専門誌「Journal of Natural History」に論文が掲載された。
 同館では「より広域に生息する可能性が示唆され、今後も調査が進み、本属の生態や正確な分布域が明らかになることが期待されます」としている。
 (写真1枚目:ホウユウシアワセモミジガイの生体 2枚目:「四つ葉のクローバー」に見える背中の骨〈写真提供:神戸大 小林格〉)

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