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いわき市に台湾の自転車愛好家 磐越東線ではサイクルトレイン 復興に理解深める

 春の福島を自転車で満喫するサイクリングツアーとして、台湾からの一行が14日、いわき市からJR磐越東線を利用し、田村郡三春町の国の天然記念物・三春滝桜に向かった。参加したのは、台北市を中心としたロータリークラブメンバーなどで構成した「3480自行車隊」の27人で、11日から4泊5日の日程で来日している。
 参加者は東日本大震災・東京電力福島第一原発事故から復興が進む様子に触れながら、日本と台湾のさらなる友好関係の構築を願った。

 浜通りでは、勿来の関公園から久之浜防災緑地までを結ぶ復興サイクリングロード「いわき七浜海道」を含め、いわき市から相馬郡新地町までの約178kmを結ぶ海側ルートについて、国による「ナショナルサイクルルート」の指定に向けた動きが進んでいる。
 その一環として、沿線自治体の民間事業者で構成する「ナショナルサイクルルート認定を見据えたサイクリスト受け入れ体制研究会」が、コロナ禍後のインバウンド(訪日外国人)を念頭に、外国人サイクリストの来日機運を高めるため、台湾から愛好家を招くことを決めた。
 同研究会ではサイクリングツアーを自立して実施するとともに、自転車を通じた台湾との交流や、福島の復興と安心・安全について広く発信してもらうことを期待している。また地元として、今回は自転車に携わる人たちがサポートしている。
 伊豆半島でもサイクリングツアーの経験がある一行は、11日に来県し、12日は相馬市から双葉郡楢葉町、13日は同町からいわき市までを走破。14日はJR東日本や県、市と連携し、磐越東線で列車内に自転車をそのまま持ち込める「サイクルトレイン」の運用を兼ねた。この日は会津に赴き、15日に離日する。
 3480自行車隊の第15代隊長・陳崇誠さん(60)は「福島の桜はとても美しく、道路も自転車でとても走りやすい。震災・原発事故によって大変なご苦労をされたと思うが、福島の方々が復興に向けて尽力された様子にとても感動している。これからも日本と台湾の友好に協力していきたい」と笑顔で語った。
 (写真1枚目:JRいわき駅を出発する台湾からの一行と見送りの地元関係者 2枚目:列車内で自転車を固定する参加者)

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