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広報いわき 全国コンクールで初の入選 このノウハウ生かし庁内の発信強化へ

 いわき市の広報紙「広報いわき」が、日本広報協会主催の「全国広報コンクール」で、広報紙部門(市部)の入選に輝いた。コンクールは1964(昭和39)年に始まり、いわき市が受賞するのは66年に広報いわきが創刊されて以来初。
 対象となったのは2024(令和6)年12月号で、いわき市を代表するフラガール(スパリゾートハワイアンズ・ダンシングチーム)が紡いできた歴史に触れながら、いわき市のブランドメッセージ「フラシティいわき」を紹介する内容が評価された。
 広報いわきは市広報広聴課によって制作され、月1回発行されている。23年度からリニューアルし、単に市政情報を掲載するにとどまらず、「『伝える広報』から『伝わる広報』」を柱に、職員が特集を企画し、いわき市のさまざまな魅力に焦点を当てるよう工夫してきた。
 県市町村広報コンクール(県、県広報協会主催)では24年1月、25年1月と2年連続で、広報紙(市部)の特選(1位)となる実績を上げている。
 全国広報コンクールで入選の結果に、広報いわきを担当する同課の江尻保広・広報係長は「結果を伝えられた時は大変驚いた」と話す。若手職員を中心としたワーキンググループ「IWAKI NEXT」に参加し、市による発信のあり方を変革するよう提案。そして同課に異動し、自ら先頭に立って広報紙の刷新を図ってきたとあって、喜びはひとしおという。
 受賞した24年12月号の特集では、1965年に創立したフラガールを養成する「常磐音楽舞踊学院」の歩みに加え、フラガールが広く市民に笑顔を届けてきた姿や、いわき市の文化として昇華している様子に触れた。また市民参加型にもこだわり、表紙の写真には「フラシティいわきフォトコンテスト」の入賞作品を採用した。
 江尻係長は「いかに読む人の共感を得られるか」と指摘する。いわき市をより盛り上げていくため、市民に広報紙を通じて自分たちの街の良さに気付いてもらうことで、さらなるシティプロモーションにつなげていけると胸を張る。
 内田市長も職員の努力をたたえ、「これからも市民の皆さまへ分かりやすく、楽しく、親しみやすい姿勢の広報発信に努める」と語っており、次は内閣総理大臣賞(全国1位)を狙ってほしいと呼びかけた。 
 さらに市では本年度、こうした取り組みを踏まえて広報体制を強化する。庁内全体で『広報マインド(意識)』を高めるため、各部に情報発信の広報リーダーを設ける方針。
 同課が持つノウハウを基に、写真撮影の方法や資料作成などについて、広報リーダーにアドバイスし、部内に水平展開する。
 全国でも珍しい試みといい、5月中をめどに、部ごとに1~3人程度を任命する予定。同課の伴走支援によって、市民が各種施策に興味・関心を持つようにしていく。
 (写真:全国広報コンクール入選の結果に喜ぶ市広報広聴課の職員)

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