任期満了に伴う市長選(8月31日告示―9月7日投開票)について、前職・清水敏男氏(61)が無所属で出馬することを正式に表明した。15日に市役所記者クラブで会見して発表した。現職・内田広之氏(53)は再選を目指し、今年2月に立候補の方針を明らかにしており、選挙戦は確実な情勢となった。
清水氏は常磐関船町出身。磐城高、日本大法学部卒。衆院議員秘書、市議2期、県議4期を経て、2013(平成25)年の市長選で初当選。2期8年務めたが、21(令和3)年の市長選で敗れた。退任後は都内の環境関連企業の社外取締役に就いていた。
市長選に向けては「停滞する『いわき』を再び動かす」を掲げ、東日本大震災・東京電力福島第一原発事故からの復興に尽力した実績を基に、再登板にあたっては東北一子育てしやすいマチとして「教育先進都市」の実現や、人口減少社会を踏まえた若者の定着を念頭に市内新規就業者へのお祝い金支給、自らが市長時代に打ち出した「健康長寿百年構想」の具現化などを呼びかける。
また市長退任後の経験を踏まえ、民間的な発想を市政に導入すると強調。自らが先頭に立って『稼ぐ力』をフルに発揮するとし、新財源確保室の設置を明言した。
市長選を巡っては、過去3度出馬した元衆院議員の新人・宇佐美登氏(58)が立候補のため、後援会幹部と準備を進めていることが分かっている。
(写真:政策について語る清水氏)
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いわき市長選 前職・清水敏男氏が正式表明「停滞する『いわき』を再び動かす」






