小名浜海星高(星輝光校長)の本科生徒24人、専攻科の学生13人を乗せた練習船「福島丸」(総トン数665t)の61日間におよぶ第2次航海実習の出港式が9日、小名浜港で行われた。当初は式の後、実際の航海に赴く予定だったが体調不良者が出たため、延期になってセレモニーのみとなった。
小名浜諏訪神社の小名川祐輝宮司が船上でお祓いしたあと、同校「チームじゃんがら」によるじゃんがら念仏踊りを披露。星校長が「まずは無事目的地に着くことを願っている。その上でこれまでの学習の成果を発揮し、視野を広げてほしい」と激励した。
桑原茂樹船長、坂本昴生徒会長(3年)のあいさつに続き、実習生代表の生田目千太郎さん(16)=海洋工学科・2年=が「航海中は分からないことがたくさんあると思いますが仲間、指導教官、乗組員さんの協力を得ながら、人として成長できる実習としたいです」と述べた。
実習生は見送りに来た在校生、家族らとしばし別れの言葉を交わしていた。生田目さんの母貴子さん(47)は「千太郎の姉も8年前に実習に参加した。それがきっかけで海星高に入学した。航海中、少し不安ですが、まずは元気に帰ってきてほしい」と話した。
一行は海洋観測、操船、機関技術を学びながら、10月21日に米ハワイ・ホノルル港に入港。ハワイ近海でマグロはえ縄漁に臨み、11月7日に小名浜港に帰港する。漁獲したマグロなどは同港で水揚げ後、実習品として販売する。
(写真:在校生や家族と言葉を交わす実習生)
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いざ航海実習!小名浜海星高の練習船「福島丸」ハワイ近海でマグロはえ縄漁へ






