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いわき市 クマ被害防止プラン策定 来年1月にも「緊急銃猟」の訓練へ

資料写真:いわき市役所本庁舎

 いわき市で今年7月にツキノワグマの出没が初めて確認されたことを受け、市は「いわき市・ツキノワグマ被害防止プラン」を策定した。被害防止プランでは、市街地での発砲を認める「緊急銃猟」に向けた体制の構築を盛り込んでおり、来年1月にも市、警察、猟友会、県などと連携した訓練を予定する。
 今年9月に改正された鳥獣保護法施行により、近隣住民の安全確保などの条件を満たすと、自治体の判断で緊急銃猟が認められ、15日に仙台市で全国で初めてクマ1頭が駆除されたほか、16日も富山市でも実施された。
 通説では「クマは阿武隈山地は超えない」とされてきたが、ここ数年にわたって目撃の通報があり、7月31日に川前町下桶売で見かけた動物1頭が、画像から市内初のツキノワグマと断定された。
 市では「いわき市に生息(定着)している可能性は低い」としているが、市外からクマが入ってくることを踏まえ、注意を呼びかけている。
 特に出没が懸念される中山間地として、遠野、三和、田人、川前の区長に対しては順次、市から被害防止プランの内容を説明。16日には三和ふれあい館で、三和地区の定例区長会で示された。
 市によると、本年度は9月末時点で、市内でのクマの目撃情報は15件で、上半期のみで過去最多だった2023(令和5)年度に並んだ。このため市はホームページで「クマ目撃マップ」を公開し、現状の可視化に努めている。
 被害防止の観点から、▽ごみを放置しない▽果樹や農作物等の管理を行う▽人里への侵入を防ぐ――の3点で、クマを寄せつけない工夫をするよう啓発。万が一の遭遇した際には落ち着いて行動したり、ゆっくり後退したりするよう呼びかけている。
 クマを巡る通報は、一般的には出没が考えにくい市街地や住宅街も含まれているが、市は防災メールで場所や状況を発信。警察もパトカーによる注意喚起を進めている。
 (資料写真:いわき市役所本庁舎)

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