キルト作家の遊佐みどりさん(65)=錦町=の作品展「遊佐みどりキルト展~キルト日和~」が20日まで、好間町榊小屋のギャラリー木もれびで開催されている。
遊佐さんは茨城県北茨城出身で、20代のころにスキー場のペンションで出合ったキルトの美しさにひかれ、たちまち夢中に。伝統的なパターンや技法を活用する手縫いのトラディショナルキルトで創作活動を続けてきた。
その中で国内を代表するキルト作家のひとり、郷家(ごうけ)啓子さんと出会い、ミシンキルトの自由な色や形の組み合わせ、発想に刺激を受けた。
1997(平成9)年に宮城県仙台市を拠点とする郷家さんに師事し、35年経ったいまも月イチで仙台に通い、最新のトレンドを学びながら新作を生み出している。
同ギャラリーでの作品展は初といい、今展には2mを超える複数の大作をはじめ、バッグなどの小物と合わせて70点ほどを出品した。
東日本大震災後、いわきの海岸沿いに並ぶ仮設住宅を目にし、「いつか被災者の方々が華や木々、笑顔に包まれる家に住めるように」との願いを込めて制作した「僕らの家」、サイケディックな万華鏡の模様を表現した「Kaleidoscope」、アメリカのコンテストの入賞作品など色使いが豊かで多様性に富んだ大作が目を引き、来廊者たちを自然と笑顔にさせている。
ミシンでピースワークやキルティングをした後、ハンドで刺繍(ししゅう)やステッチを入れるなど型にはまらない、その自由さがミシンキルトの魅力で、「色々な方にキルトの魅力を見ていただければ」と遊佐さん。
時間は午前10時~午後4時(最終日は同3時まで)。
(写真:作品展を開催中のキルト作家の遊佐みどりさん)
ニュース
多彩なキルト70点一堂に 好間・ギャラリー木もれびで作品展 20日まで







