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「通報は住所から伝えて」いわき市出身の女優・武田玲奈さん 一日消防署長に
いわき市出身の女優・武田玲奈さんは4日、秋季全国火災予防運動(9~15日)に合わせ、平消防署の一日署長を務めた。市消防本部・平消防署統合庁舎で鈴木省吾署長から委嘱状を受け取った後、119番通報とはしご車搭乗を体験し、広報活動とともに署員を激励した。
またJRいわき駅前のラトブにも赴き、施設内の立ち入り検査に加え、買い物客に住宅用火災警報器の大切さを訴えた。
「119番通報の際には、まずは住所から伝えてほしい」。通信指令室で署員と同じくヘッドセットマイクを身につけ、救急要請の模擬通報を受けた制服姿の武田さんは、体験を踏まえて凛とした表情で語った。
市消防本部によると、地図情報や衛星利用測位システム(GPS)から、どこから電話があったかおおよそ把握できるが、通報中に意識を失う可能性も想定し、まずは住所を告げてほしいと啓発する。
武田さんは119番通報の現場に触れ、「ドラマでしか見たことのない風景が広がっていた。万が一の際に駆け付けてくれることは大変心強い」と話した。
さらに「消防戦士 住警器マン」と一緒に、住宅用火災警報器の設置・更新を呼びかけると、はしご車に乗り込んで高さ22mまで上昇。「高い所はあまり得意ではないのでドキドキでしたが、消防の皆さんが最高で40mまでの高さで活動されていることを尊敬します」と目を丸くしていた。
鈴木署長は「本日の活動を通じ、防火・防災についてより多くの方に知ってもらえれば」と期待感をにじませた。
(写真:119番通報を体験する一日署長の武田さん)