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磐城平城しろあと公園 工事残り今秋のプレオープン取りやめ 来春の供用変わらず
平字旧城跡の磐城平城本丸跡地を巡り、市が整備を進めている「磐城平城しろあと公園」について、今秋に予定していたプレオープンを取りやめることが12日、市への取材で分かった。2026(令和8)年春の供用開始に関しては変更はなく、JRいわき駅側の入り口に設けるアプローチ階段に加え、園内の環境整備を残しているための措置という。
磐城平城しろあと公園は22年春のオープンを予定したが、20年に本丸御殿跡の一部とみられる遺構が確認されたためずれこんだ。さらに昨年4月、想定していない石垣が発見され、新たな調査に時間を要し、最終的に1年遅れの26年春に決まった。
磐城平城は1603(慶長8)年から12年かけて、旧磐城平藩の初代藩主・鳥居忠政が城下町と合わせて整備したとされ、1868(慶応4)年の戊辰戦争によって落城。2008(平成20)年以降、まちづくりの観点から利活用に対する議論が盛り上がり、本丸跡地の一般公開を経て、市が17年から公有地化の取り組みを始めた。
(資料写真:整備が進む「磐城平城しろあと公園」=市提供)