小名浜港に27日、マーシャル諸島船籍の大型クルーズ船「リビエラ」(全長238メートル、6万6172トン)が寄港した。外航クルーズ船が福島県に入るのは初めて。米国人をはじめとする約1100人を乗せ、同日朝に着くと、県、いわき市、いわき観光まちづくりビューローなどが連携した歓迎催事が行われた。
今回のクルーズ旅行は26日に横浜港を出発し、小名浜港が最初の寄港地。県観光PR隊「HAPPYふくしま隊」や、いわき総合高吹奏楽部、小名浜のフラダンス教室「ハーラウ ラウラーナニ」による出迎えを受け、滞在中は国宝白水阿弥陀堂や、市石炭・化石館「ほるる」などを訪れるツアーも用意された。
また来県を記念し、内田市長、藤城良教・県観光交流局長が船長らに対し、花束と記念の楯(たて)、伝統工芸品の赤べこを贈った。
一行は28日に仙台港、29日に函館港、30日に小樽港に立ち寄り、米国アラスカを経て、5月13日にカナダ・バンクーバーに到着する。
リビエラは米国マイアミに本社を置く「オーシャニアクルーズ」の所有。デッキ数は16階層。船内の9割以上の客室がオーシャンビューで、9つのダイニングを有する。最も高価な部屋のオーナーズスイートは、2人で2万4299ドル(約350万円)。
日本を代表する豪華客船「飛鳥II」より一回り大きいサイズで、2012年5月に就航。22年12月に全改装が行われ、昨年3月に日本を初めて訪れた。
(写真1枚目:小名浜港に寄港したリビエラ 2枚目:ハーラウ ラウラーナニによる歓迎のフラ)