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田人・綱木 クマガイソウ間もなく見ごろに 今季の一般公開始まる

 田人町石住・綱木(つなぎ)地区の小さな集落にある、絶滅危惧種クマガイソウの群生地が26日、今季の一般公開を始めた。約5万株が群生するが、つぼみはまだ固く、開花は今週末、5月に入ってからになりそう。
 群生地は標高450mの山里にあり、元々は故・平子長雄さんが群落の株の盗掘を防ぐため、自宅の裏山で守り育ててきたのがきっかけ。10年ほどで約3万株に増やしたが、高齢になり管理が厳しくなったため、2014(平成26)年に地元の有志でつくる「クマガイソウを守る会」が平子さんの思いを引き継ぎ、取り組みの周知とともに観光客向けの公開を始めた。
 クマガイソウはラン科アツモリソウ属の多年草で、膨らんだ花の唇弁を平家物語に登場する熊谷直実の母衣に見立て、この名が付いたと伝えられている。環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧II類、県ではI類に指定され、全国有数の株数を誇ることから県外からの来場も多く、コロナ禍前は5千人もの来場を誇った。
 一般公開が始まった26日は安全祈願祭が催され、大竹保男副会長が「いわき、福島県の財産。少子高齢化で年々管理が厳しくなっているが、これからも守っていきたい」とあいさつした。
 観覧には協力金として500円が必要。5月24、25、30、31日には苗5株を3500円で販売する(郵送も予定)。開園時間は午前9時~午後4時(入園は同3時半まで)。問い合わせは同会=電話(89)3414=へ。
 (写真:一般公開が始まったクマガイソウの群生地)

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