市教委は21日、市立学校でいじめの重大事態にあたる状況が確認された件を巡り、一部報道で学校名や状況が伝えられたことを受け、「事実と異なる記載や誤解を招く表現が見受けられます。これにより学校現場や保護者の皆さまにご不安、ご迷惑をおかけしておりますことを、心よりお詫び申し上げます」とのコメントを発表した。同日に市教委のホームページに掲載した。
市教委は今年6月、市立学校で2023(令和5)年に「生命、心身または財産に重大な被害が生じた疑いがあると認める」いじめが発生したと明らかにした。
いじめについては市教委も把握していたが、学校が独自の調査をしていたため、公表まで2年を要したという。同月に心理学の専門家、弁護士、医療・福祉関係者、学識経験者らで構成する「市いじめ問題対策委員会」を立ち上げており、聞き取りを含む調査・分析を経て、年内にも報告書を取りまとめる予定。
調査の公平性を確保し、関係者のプライバシーを保護するため、市教委は一貫して具体的な事実については明かしていない。
そのため「教育委員会としましては、調査が終了し次第、必要な情報を適切に公表する予定です。皆さまにおかれましては、憶測や不確かな情報に惑わされることなく、引き続き冷静なご対応を賜りますようお願い申し上げます。今後とも、児童生徒の安心・安全を最優先に対応してまいります」としている。
(資料写真:教育委員会が入るいわき市役所東分庁舎)
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いわき市のいじめ重大事態 一部報道に市教委「事実異なる記載や誤解招く表現」






