来年10月の市制施行60周年に合わせ、新たないわき市の未来ビジョンを手がける「いわき31万人のまちづくりビジョン策定プロジェクト」のキックオフイベントが25日、市役所本庁舎で開かれた。
若者を中心とする9人のメンバーが1年をかけ、市内の企業・団体をはじめ、いわきゆかりの人たちも含め地域のさまざまな声を集めることで、「誰もが『住んで良かった、住み続けたい』と思える魅力にあふれたいわき」を築いていく。
市では2000(平成12)年度、行政運営の総合的な指針となる「いわき市総合計画」を策定。2020(令和2)年度に終期を迎えた際、より柔軟に将来を考える「いわき市まちづくりの基本方針」に移行した。
また次年度の政策の方向性にあたっては、市民と政策形成をより早い段階で共有するための「いわき版骨太の方針」も示している。ただ人口減少・少子高齢化社会を見据え、40年後の市制施行100周年を見据え、中長期的な計画を設けることを決めた。
背景には地域の主役は市民一人ひとりであり、その声に真摯に耳を傾け、多様な価値観を反映した未来像を描くことが極めて重要との考えがある。
プロジェクトは「#こえあみ」と題し、「31万人のわたしの声で、ビジョンを編む」のコピーを添えた。一人ひとりの横顔を模した視覚的表現を採用し、「あなたが今、一番大切にしている言葉は何ですか」と問いかけそれぞれの声が糸となって旗を編んでいくイメージとなっている。
配色にはいわき市の象徴から海、山、石炭、温泉に合わせているほか、横顔にはあえて目を入れず、自分なりに表現してもらう思いを込めた。
キックオフイベントではメンバーの声が発表され、内田市長も「楽しいいわき」と寄せ、「100周年に向け、目の前にあることを日々楽しむことが、まちづくりや未来を考えることのヒントになるのでは」と呼びかけた。
併せて市役所玄関でプロジェクトに対する広報活動を実施し、広く来庁者から声を求めた。
来年1月から本格的にアンケートやヒアリングを行い、同4月に草案を公表。同7月にかけて内容を精査し、同8~9月までにビジョンの内容を固める予定。少なくとも6千人の声を集める考えだ。
詳しくは市ホームページ<こちら>を参照すればよい。
(写真:市役所本庁舎で行われたキックオフイベント)
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市制施行60周年合わせ いわき市が未来ビジョン策定へ「声集める」






