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内堀知事が中之作を視察 古民家再生、空き家改修「地方創生のモデルなり得る」

 内堀知事は1日、いわき市中之作地区を訪れ、築200年の古民家を再生した「清航館」と、古い空き家を改修したゲストハウス「enoto(えのと)」を視察した。
 視察は県の事業で、美術館や博物館のみならず、広く地域の歴史的な街並みや伝統文化などに親しむため、歩きながらその魅力に触れる「ふくしまアートウォーキング」の一環として行われ、東日本大震災からの復興や、少子高齢化・人口減少社会と向き合う地域の取り組みについて理解を深めた。
 清航館、enotoともに、現地で豊田設計事務所を営む豊田善幸さん、千晴さん夫妻が本業の傍ら、建築に携わる立場から地域の将来を考えるため展開している。
 中之作地区は震災の津波で大きな被害を受け、歴史ある古民家も解体を余儀なくされた。豊田さんたちはその一つを引き受け、2014(平成26)年4月に清航館としてよみがえらせ、コミュニティースペースとして活用している。 
 enotoに関しては持続可能な空き家再生のあり方を模索しており、県内外の多くの人たちがリノベーションにかかわってきた。今年7月にオープンを迎え、「泊まれる港の交民館」と銘打ち、フリースペースとしての機能も有している。
 内堀知事は豊田さん夫妻に加え、enotoを運営する元経済産業省官僚の谷口太郎さんや、江名地区地域おこし協力隊の野村史絵波さんと懇談し、実際に中之作地区を歩きながら意見交換に臨んだ。内田市長が同席した。
 視察にあたっては「地域を元気にする皆さんの取り組みを見て感動した」と明かした。その上で「古民家の再生や空き家のリノベーションを通じ、地元の方の交流に加え、県外から来られた方の拠点となっており、もともとあった物を生かしながら、未来を拓く活動は地方創生のモデルになり得る」とたたえた。
 (写真:内堀知事による中之作地区の視察)

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