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いわき市水道局の贈収賄事件 元職員の男らに有罪判決 福島地裁

 いわき市水道局による平下平窪の配水管改良工事を巡って、業者に設計価格等を漏えいし、見返りとして現金10万円を受け取ったとして、官製談合防止法違反、加重収賄などの罪に問われた同市泉ケ丘、元同局工務課職員の男A(35)の判決公判が16日、福島地裁(島田環裁判長)で行われ、懲役2年・追徴金10万円、執行猶予4年(求刑懲役2年・同)の有罪判決が言い渡された。 
 事件ではAが2023(令和5)年12月、大松興産(同市小名浜定西)に対し、最低制限価格の基となる単価を伝え、今年1月に同社が配水管改良工事を落札した。
 このため同市小名浜定西、同社の代表取締役社長だった男B(75)、専務取締役だった男C(49)も起訴され、同じく16日に判決公判が開かれた。現金はBとAの間でやり取りされた。
 贈賄罪などに問われたBは懲役1年6月・執行猶予3年(求刑懲役1年6月)、公契約関係競売入札妨害の罪に問われたCは懲役1年・執行猶予3年(求刑懲役1年)となった。
 この工事に関しては、誤った設計単価で入札が行われながら、最低制限価格と一致していたため、入札情報が漏えいした疑惑が持たれていた。
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 市水道局は16日、贈収賄事件の一審判決を受け、再発防止策として、改めて情報管理の徹底と、職員の意識改革、入札・契約制度の改正などの取り組みを進めていく方針を示した。
 Aに関係する上司等の処分については今後精査していく。なおAについては起訴事実を認めたため、8月6日付で懲戒免職処分となっている。
 内田市長は「このような不正事件により、市政全体の信用を失墜させたことについて、心から深くおわび申し上げます。今後とも信頼回復に向けて、全職員が自分事として再発防止に取り組むよう、職員とともに全力を尽くしてまいります」とのコメントを発表した。
 (資料写真:いわき市水道局)
 ※おことわり 本紙では実名報道となっております。

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