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「けんしん」で安心を得よう いわき市出身のアナウンサーが啓発に協力
いわき市の「けんしん(健康診査・がん検診の総称)」の受診率は改善傾向にあるものの、県内の他自治体と比較し、依然として低い状況にある。特に昨年度の国民健康保険特定健診は35・7%にとどまり、県内ワーストを記録した。
そこで市はけんしんによって、安心が得られるとの思いを込めたPR活動「けんしんであんしん」を始め、いわき市出身のアナウンサーとして、福島中央テレビの小野紗由利さんと、テレビユー福島の佐藤玲奈さんを起用した。
市健康づくり推進課では、生活習慣病やがんの早期発見・早期治療のためにも、けんしんの受診率向上が喫緊の課題と指摘する。
けんしん受診率のうち、後期高齢者医療健康診査は昨年度が24・6%。各種がん検診も2023(令和5)年度、胃がんが18・9%、肺がんが21・7%、大腸がんが18・3%、子宮頸がんが18・1%、乳がんが16・4%となっている。
このためテレビでなじみ深い小野さんと佐藤さんを通じ、4種類の動画(6秒、15秒、30秒、60秒)とポスターで、けんしんを広く市民に自分事として訴えている。
ポスターでは「何もなくて安心」「『早めに見つかって安心』につながる」「『けんしん』は受けた人だけが手に入れられる〝安心チケット〟」と呼びかける。
動画は市ホームページ、市健康ポータルサイト「いわきの極意」のほか、Google(グーグル)広告、ポレポレシネマズいわき小名浜の上映前、いわき駅前HoiHoi VISION(ホイホイビジョン)、いわき平競輪場、JA福島さくら、市内商業施設で流されている。
ポスターについては市役所本庁舎、市内の医療機関やスーパーマーケットに掲示されている。
本年度のけんしんは来年1月31日まで。なお医療機関による個別健診は、この期間中であっても実施可能日は異なるので、それぞれ問い合わせること。また集団検診の予約申し込み期限は同1月7日までとなっている。
詳しくは市ホームページ<こちら>まで。
(写真:啓発する小野さんと佐藤さん)