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東北財務局 いわき信組と元役員らを刑事告発 立ち入り検査巡り虚偽の説明

 財務省東北財務局は21日、いわき信用組合(小名浜花畑町、金成茂理事長)の旧経営陣による一連の不祥事に関連し、同局に対して虚偽の報告や答弁を行ったことが、協同組合金融事業法に違反するとして、いわき信組と元役員らを県警に刑事告発した。
 いわき信組を巡っては、旧経営陣が事業実態のない会社による迂回融資や、無断で預金者の口座を作って融資する「無断借名融資」で、大口取引先に対する資金をねん出するなどし、20年以上にわたって、総額279億8400万円の不正融資を行ったとされる。
 さらに反社会的に約10億円の提供と、関係する先に少なくとも計約31億円の融資を実行したとみられることが分かっている。
 これらの問題を受け、東北財務局の立ち入り検査を受けた際、うその説明をしたり、職員が不正に関するデータを保存していたとされるパソコンを役員に渡していたにもかかわらず、「自分が処分した」と事実と異なる話をするなどしたため、刑事告発に踏み切ることを決めた。
 刑事告発を受け、いわき信組は金成茂理事長名で「組合員並びにお客さま、地域の皆さまには多大なご心配とご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます。告発を受けましたことを極めて重く受け止め、今後の捜査機関による捜査に誠実かつ真摯に対応し、捜査に全面的に協力してまいります」とコメントした。
 さらに「当組合の現役職員一同は、一連の不祥事件に関与した元役員らと決別し、これまでに特別調査委員会による調査の実施、元役員らに対する民事訴訟の提起を行ってまいりました。今後も民事・刑事を問わず、当組合として関係者らに対する責任追及を徹底して行ってまいります」と重ねた。
 現経営陣は昨年12月、江尻次郎前会長ら旧経営陣20人を相手取り、不正行為で外部に資金が流出したなどとして、32億216万6847円の損害賠償を求め、地裁いわき支部に提訴している。
 (資料写真:いわき信用組合)

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