福島県いわき市のニュースやお悔やみ情報等をお届け

ニュース

いわき市文化財に5点答申 秀吉・家康由来の検地帳、県内最古とされる不動明王等

 市文化財保護審議会は26日、市内にある歴史資料と彫刻の計5点について、市文化財指定に向けての答申をした。
 新たな候補は小名浜の遍照院が所蔵する歴史資料「文禄四年岩崎遍照院分野帳(附)慶長七年岩城岩崎郡遍照院御縄打水帳」、彫刻「木造不動明王立像」「木造如来形坐像」「木造天部形立像」と、山田町の高蔵寺が持つ彫刻「観音菩薩立像」。
 答申は同日、同審議会の樫村友延会長、渡辺智裕副会長が市役所東分庁舎に赴き、服部樹理市教育長に対して行った。今回の5点は4月末の教育委員会に諮られた後、5月上旬にも文化財に指定される予定。
 ■      ■
 「文禄四年岩崎遍照院分野帳(附)慶長七年岩城岩崎郡遍照院御縄打水帳」のうち、文禄四年岩崎遍照院分野帳は1595(文禄4)年10月に常陸国(いまの茨城県)を治めた佐竹義重がかかわって実施した検地帳の原本。
 すでに地元では「文禄四年林城村検地帳」が確認されて市文化財となっているが、この時期の豊臣政権がいわき地方で進めた検地の実態が判明する。
 また慶長七年岩城岩崎郡遍照院御縄打水帳は1602(慶長7)年11月、関ケ原の戦いを踏まえ、徳川家康が派遣した皆川広照が岩城領を接収した時期にあたる検地で、類例がなく貴重であるという。この年の12月には磐城平藩祖の鳥居忠政が移封されたことから、その後の支配を考える上で重要となる。
 「木造不動明王立像」は平安末期~鎌倉初期に作られ、県内の不動明王では現時点で一番古いと考えられる。像高は80・3cmで比較的大きく、平安時代に多い割矧造。顔や胸、腹の掘りはかなりがっちりして力強い。
 「木造如来形坐像」は平安時代末期に京都で流行した定朝様式をしっかりと受け継いでおり、同時代のいわき地方における仏像彫刻の水準の高さが知れる。木心を込めた一本造の技法、衣文表現を省略した素朴な造形などが当地で造られたことを示唆する。
 「木造天部形立像」は平安時代のものとされ、怒りの表情も非常に穏やかに表現されている。「観音菩薩立像」も平安時代の作とされ、像高422・4cm、一本造である点が指定に値する。
 (写真:文化財指定に向けて答申された検地帳)

PR:地域密着型の金融機関(信用組合)。地域社会への貢献を使命とし、地元の企業や住民が対象の預金・融資などの金融サービスを提供しています。

カテゴリー

月別アーカイブ

広告バナー(常光サービス)
More forecasts: 東京 天気 10 日間

関連記事

PAGE TOP