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不登校児童・生徒の受け皿へ いわき総合図書館に「学習支援ルーム」整備

 いわき駅前再開発ビル「ラトブ」4階のいわき総合図書館内に4月、小・中学生が平日に利用できる「学習支援ルーム」が整備された。全国的に増加傾向にある不登校の児童・生徒への支援策のひとつ。支援ルームは開所時間であればいつ来ても、いつ帰っても自由で、指導員が常駐し、必要に応じて学習サポートを受けることもできる。
 運営する市総合教育センターの坂本義仁所長は「子どもたちが安心して利用できる多様な学びの場として役立ててもらいたい」と利用を呼び掛けている。
 文部科学省の発表によると、令和4年度の全国の小・中学校の不登校児童・生徒数は、約29万9千人で過去最多。いわき市でも同年度の小中学生2万3645人のうち、473人(小学生127人・中学生346人)が不登校だった。前の年の421人(小学生105人・中学生316人)を上回っており、市教委によれば、ここ数年は増加傾向にあるという。
 また、こうしたデータに上げられているのは文科省が定めた「病気や経済的な理由による休みを除き、年間30日以上欠席している」というケースに限られる。
 欠席日数は30日未満でも遅刻早退を繰り返している、保健室など別室登校しているといったケースを含めると、何らかの事情で「学校に行けない、行きたくない」という思いを抱える子どもの数はさらに膨れ上がると言われている。
 いわき市では1992(平成4)年から、不登校になっている小中学生への対策として、適応指導教室「チャレンジホーム」を各地に設けている。総合教育センター、小名浜公民館、磐崎公民館、植田公民館の4か所だったが、今年は新たに内郷公民館にも開設した。
 チャレンジホームは事前申し込みをした上で、週3日程度通学する。出席すれば在籍校での出席扱いとなる。しかし完全に不登校になり、自宅に引きこもっている子どもには利用のハードルが高いことから、まずは家の外に安心して過ごせる場所をつくろうと、事前申請もいらず自由度が高い支援ルームを新設した。
 開放日はインターネットの通信環境を整えて、タブレット等を利用したICT学習ができるようにし、静かな環境で読書や学習に取り組むことができる。また、一人ひとりのニーズに応じて指導員から学習のサポートも受けられる。
 坂本所長は「不登校になった背景も多様化し、一人ひとりのニーズに応じた対応が必要と感じている。子どもたちの学びの継続のために、まずはプレッシャーが少なく、安心して通える居場所づくりに取り組んでいきたい」と語っている。
 図書館の開館している平日(月~金)の午前10時~午後5時45分。問い合わせは市総合教育センター=電話(22)3705=まで。
 (写真:館内に開設された学習支援ルーム)

PR:いわき市北部地域を中心に、児童養護施設、老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスをはじめ、診療所とデイケア、デイサービス、居宅介護支援、訪問介護、訪問リハビリと多種多様な福祉、医療事業を展開。

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