サッカー・J2のいわきFCは15日、常磐上湯長谷町のいわきFCフィールドで、田村雄三新監督の就任後初めての公開練習を行った。14日付で村主博正前監督が解任されたことに伴い、ゼネラルマネージャー(GM)だった田村氏は、2017~21年以来の再登板となったが、18日のホーム・ジェフユナイテッド千葉戦に向けて、変わらず選手たちを鼓舞していた。
田村氏は湘南ベルマーレの選手、スタッフを経て、いわきの現体制初年度となる16年に強化・スカウト本部長に就いた。17年から監督となり、21年には日本フットボールリーグ(JFL)優勝とJ3昇格に導いた。
今年はゼネラルマネージャーとして、チーム全体を統括する立場を務めており、J2の試合にも帯同している。監督に必要な資格として、日本サッカー協会(JFA)公認のS級コーチライセンスに関しては、研修を終えて4月に交付された。
初の公開練習では、ランニングに続いて、ゲーム形式でのトレーニングを展開した。今季は決定力不足や守備の連携が課題と指摘される中で、田村氏は「スピードを上げて」「型にはまらないように」と声をかけながら、オーバーラップや敵陣でボールを奪うといった、いわき〝らしさ〟を追求していた。
練習後の取材で、田村氏は「ぐりさんを支える立場だったので、こういった結果になって申し訳ない」と、村主氏の解任について語った上で、「選手たちにはミスを恐れずに、チャレンジすることを求める。誰もがスタメンで、フォーメーションよりも、選手の状態を重要視する」と説明した。また「前に対するパワーを大切にし、スタッフや選手とチームの状況を理解しながら、見てくださる人におもしろい、楽しいと思っていただけるサッカーをしたい」と意気込んだ。
いわきFC