サッカー・明治安田生命J2リーグは15、16日、第26節の全11試合が行われる。19位のいわきFCは15日、16位のレノファ山口FC(山口)と、アウェーの維新みらいふスタジアム(山口県山口市)で対戦する。
いわきは前節のホーム・水戸ホーリーホック(茨城)戦で、劇的な逆転勝利を収め、5月21日の第17節以来となるJ3降格圏脱出を果たした。ただ勝ち点はきっ抗しており、山口とも3ポイント差。今季初のリーグ戦3連勝をもぎ取り、一気に順位を上げていきたい。
5試合で3勝2分けと、負けなしが続くいわきに欠かせないのが、攻守に献身的なプレーを見せるMF宮本英治(24)。前節は終了間際、3―3の同点に追いついた中で、自陣から力強いスプリントを披露し、4戦連続でゴールを決めたMF岩渕弘人(25)の逆転弾をアシストした。
苦しい時間帯ながら走力が落ちなかった宮本だが、秋本真吾スプリントコーチ(41)によると、1番に「足が速くなりたい」と個別トレーニングを願い出たほどの努力の持ち主という。前節のアシストのシーンに関しては、「ギリギリまでシュートを打とうとしていたが、(岩渕は)持っている選手なので、決めてくれればチームとして勢いづくと思った」と述べ、ヒーローをおぜん立てしたと明かす。
宮本は中盤をメインにさまざまな場面に顔を出し、冷静に連携を図りながら、自分でも持ち込もうとする。今季も累積警告による出場停止を除いて、ピッチに立ち続けている中で、「前半戦でも良い流れを引き寄せるプレーができればよかったが、立て直しを達成できたことは一つの成長だと思う」と振り返る。常にゴールに向かう姿勢が、躍進の原動力になるに違いない。
今節の相手となる山口は、6月からフアン・エスナイデル氏(50)が指揮を執り、攻撃的なハイライン・ハイプレスサッカーを標ぼうしている。前節までの5試合では3勝2分けの上、無失点を継続している。いわきは球際で競り勝ち、正確なパスワークを繰り広げることで、山口のゴールをこじ開けられるか。キックオフは午後7時。
いわきFC