■J2第30節 いわきFC1―1ヴァンフォーレ甲府(13日、いわきグリーン)
▽得点【い】山口(前11)【甲】佐藤(前44)
「いい感じにボールが来たので、それに合わせただけ。むしろもう1点決めていれば、流れが変えられた」。貴重な先制点を挙げたMF山口大輝(25)は試合後、冷静にそう語った。MF岩渕弘人(25)からのフリーキックが低い弾道だったのを見逃さず、ペナルティーエリア内は相手DFなども含めて密集していたが、落ち着いてシュートした。
この得点はいわきにとって、Jリーグ通算100ゴール。「ツイッターなどでも話題に出ていたので、狙ってはいたが、まさか自分とは」と振り返った。
今節はDF家泉怜依(23)とDF遠藤凌(25)の体調不良によって、DF黒宮渉(24)とDF江川慶城(23)が起用されたが、「雄三さん(田村雄三監督)からは、常に人とのつながり、コミュニケーションを大事にするよう言われている」と明かし、安心して最終ラインを任せられたと強調する。
次節も再びホーム戦となる。4位の東京ヴェルディが相手だが、「絶対に勝って、少しでも順位を上げたい」と述べ、枠をとらえるシュートを放っていくと誓う。中盤の選手として攻守にわたるリズムを担いながら、自らも積極的にゴールに向かう姿勢は、1試合1試合が大切な終盤の戦いになくてはならない。
いわきFC