台風13号に関連した記録的大雨に伴い、サッカー・J2いわきFCを運営する「いわきスポーツクラブ」の大倉智代表取締役やスタッフは12日から、被害が大きかった内郷地区で、災害ボランティアに従事している。
13日は宮川の氾濫で浸水した内郷宮町の藁谷勝彦さん(71)宅で、泥かきや家財道具の搬出を行った。藁谷さんは1人暮らしで、足が不自由なため、後片付けに難儀していたところ、大倉社長らが駆け付けた。またこの日は、いわきFCサポートパートナーの矢野口自工から、福島浜通り営業所(双葉郡楢葉町)の関係者も加わった。
藁谷さんは「ここには70年以上住んでいるが、宮川があふれることはあっても、家の中まで水が入るのは初めて」と話す。8日午後9時ごろから自宅に水が入り込み、約70cmの床上浸水に見舞われたが、2階に垂直避難して無事だった。「泥だらけでにっちもさっちもいかなかったが、こうしてボランティアに来たいただいて、本当にありがたい」と謝意を示し、大倉社長らの作業を見つめていた。
いわきスポーツクラブでは、2019(令和元)年の東日本台風に続いて、災害ボランティアに参加した。大倉社長は「今回も実際に目の当たりにして、被害の大きさを強く認識した。できることはやりたいので、少しでもお役に立てればうれしい」と話していた。
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