サッカー・J2で3シーズン目を迎える「いわきFC」の新体制の初練習は7日、双葉郡広野町のJヴィレッジスタジアムで行われた。昨季のチーム得点王で、名実ともにエースへと成長したFW谷村海那(26)を新たな「10番」とし、新加入・復帰の12人も含め、初日から強度の高い練習に臨んだ。
この日は田村雄三監督(42)は体調不良のため姿を見せなかったが、今季の飛躍を期待する多くのサポーターたちが見守った。
秋本真吾スプリントコーチ(42)が中心となり、1000mを4分、100mを24秒以内のペースで5セット走るトラック走をはじめ、有酸素運動を軸とした練習を実施。唯一ボールを使った練習は、最後に4人1組で行ったパス回しのみと、いわきFCの代名詞でもあるフィジカルに負荷をかける動きに重きを置いた。
開幕戦は2月15日、ホームのハワイアンズスタジアムいわきで、ジェフユナイテッド千葉を迎え撃つ。
新たに10番を背負った谷村は「みんなコミュニケーションが取りやすいので、良いチームになってきているんじゃないか」と新体制を分析する。
チームのJ1昇格と20得点、開幕戦の勝利を目標に掲げ、「大学を卒業してから拾ってもらい、ここまで成長できたのもこのチームのおかげ。プレーで恩返しをし、好スタートを切れるよう頑張りたい」と、エースとしての自覚を新たにした。また練習終了後は、気軽にサインに応じる余裕も見せていた。
2年ぶりの復帰となったDF遠藤凌(26)は、練習のハードさを思い出しながら「周りの人も声をかけてくれ、すごくいい雰囲気でできたと思う」と練習を終えて充実した表情を浮かべた。「(J1アルビレックス新潟の)去年はなかなか試合に絡めなかったので、今年は『しっかり試合に出ること』を目標に一戦一戦大事に戦っていきたい」と意気込んだ。
(写真1枚目:今季初練習に臨んだいわきFCの選手たち 2枚目:練習終了後にサインに応じる谷村)