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小名浜にチャーハン専門店「東や」開業 漫画ヒントに「爆旨えびちり炒飯」

 小名浜西町に12日、チャーハンの専門店「炒飯専門店東や3代目」がオープンした。前身は小名浜で70年以上にわたって親しまれ、昨年12月に惜しまれながらも閉店した「お食事処東や」で、常連客にも後押しされて、オーナー兼料理長の東孝之さん(48)が再び立ち上がった。チャーハンには、相馬屋(小名浜大原)から仕入れた県産ブランド米の「天のつぶ」を使っているほか、あぶくま鶏卵(平菅波)の高品質な卵を採用しており、地元にこだわった〝おいしさ〟を提供する。
 お食事処東やは東さんの祖父が創業者で、台湾・南投県の出身。戦前に日本にわたり、1948(昭和23)年に神奈川県横浜市で「東屋食堂」をオープンした。59年に小名浜に移り、祖父、父と受け継いできた。
 3代目に当たる東さんにとって、祖父は憧れでもある。大学時代に人間関係に悩んで、引きこもりとなった自分を古里に誘ってくれた。そこは台湾でもインフラ整備が遅れた街だったが、祖父に注がれる尊敬のまなざしに、人生をやり直そうと決意し、料理人としての道を踏み出した。
 地域に愛される老舗食堂として、奮闘してきた東さん。しかし一緒に店を切り盛りする母が体調を崩したため、閉店することを決断した。再起のきっかけとなったのは、これまで東やに足しげく通った人たちの声だった。「もう一度あの味が食べたい」。多くの手紙が寄せられ、台湾に住む友人からも応援されて復活を決めた。
 チャーハン専門店として鍵となったのは、自らのバイブルでもある漫画「中華一番!」。19世紀・清朝末期の中国を舞台に、主人公のリュウ・マオシンが、料理人として成長していく物語だ。作中に登場する料理にヒントを得て、看板商品の「爆旨えびちり炒飯」を生み出した。大ぶりのエビを一匹一匹丁寧に下処理した上で、ソースにはトマトとエビの頭を使用しており、濃厚な味わいとなっている。
 新装開店にあたり、作者の小川悦司さんから直筆の応援メッセージに加え、主人公をあしらった激励の色紙が届いた。東さんはとても感動しており、「小川先生がこうした色紙を描くのは大変珍しいと聞いており、一生の宝です。より一層頑張ります」と話す。
 またテイクアウトも可能なため、冷めても味が保てるよう工夫をこらしている。「炒飯栄養士」として、テレビやSNSで話題の管理栄養士・佐藤樹里さんからもアドバイスを受けた。
 多くの人に支えられ、新たなスタートを切った東さんは「何度も再開を断念しようと思ったが、そのたびに勇気付けられてきた。おいしいチャーハンを提供することで、地域の皆さんの心の糧になりたい」と力強く意気込みを見せている。
 営業時間は午前11時から午後2時半、同5時から7時。水曜日定休。問い合わせは、電話(54)3044まで。ツイッターや、インスタグラムのアカウント「azumaya3daime」を通じて、店舗情報を発信している。

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