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市の減塩食普及プロジェクト マルト・味の素とタッグ 内田市長も総菜に太鼓判

 市による減塩食普及プロジェクト「いわきひとしお」が本年度も始動し、いわき市や茨城県でスーパーマーケットを展開する「マルト」と、食品メーカー「味の素」が連携した企画が始まった。第1弾のテーマには「減塩しながらたんぱく質摂取」を掲げ、マルトで減塩総菜を販売しているほか、3者で手がけた減塩レシピブックの配布が行われている。一連の取り組みは18日まで。
 いわきひとしおは、2021(令和3)年度から展開され、昨年10月からは毎月17日を「減塩食推奨デー『いわきひとしおの日』」に制定したほか、マルト、味の素と一緒に、おいしさと減塩を両立させる活動を進めている。
 市によると、いわき市の1日当たりの推定食塩摂取量の平均値は、2021年で男性が9・5g(目標値7・5g未満)、女性が8・8g(同6・5g未満)となっている。こうした塩分過多の状況を背景に、市民の健康指標の値が県内の他市と比較して、低迷しているという。
 今回の減塩惣菜は、「唐揚げのピリ辛甘酢餡掛け」(塩分1・3g)、「カレイの中華風野菜あんかけ」(同1・7g)の2品。いずれも、いわきひとしおのロゴ規定で設けている「主菜の塩分量1・7g以下」の基準を満たしている。
 唐揚げ―は塩分に配慮しながら、お酒のつまみに合う味付けに仕上げており、甘酢のさっぱりとした味わいと、豆板醤のピリッとした辛みが楽しめる。カレイの―は約55gの野菜と、17・5gのたんぱく質を取ることができ、だしとショウガの香りがアクセントで、塩分控えめでもおいしく食べられる。価格はどちらも398円(税込み)。マルト全店で取り扱っている。
 またSC高坂店、SC平尼子店、SC城東店、四倉店、SC草野店、SC中岡店では、減塩調味料の集約陳列と、減塩レシピの紹介をしている。
 市を挙げて減塩を推奨しているとあって、唐揚げ―を試食した内田市長も、「しっかり食べ応えがあるメニューながら、野菜のうま味と甘味も感じられる、バランスの良い一品。ピリッとくる辛みの奥にコクがあり、彩りもよく、ごはんが進みます」と太鼓判を押している。

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