商店街ひろば
平・ファロの一角借りて 月1回 高品質かつ環境に配慮した洗剤量り売り
いわき市で海洋プラスチック問題に取り組む「Better Days(ベターデイズ)」は月1回、平字三町目のゲストハウス&ラウンジFARO(ファロ)で、ニュージーランドの高品質かつ環境に配慮した洗剤を量り売りしている。
洗剤は空き瓶や使い終わったペットボトルに入れることで容器代がかからないことから、100ml当たり150円の安価を実現するとともに、余計なプラスチック製品を生まない工夫を施している。
ファロの一角で洗剤を販売しているのは、正木里奈さん(28)と石島彗夢さん(27)。ベターデイズには「今日が昨日よりも良い日になるように」の思いを込め、2021(令和3)年から活動を続けている。
主にふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」や地元団体と連携し、ビーチクリーンをはじめ、アップサイクル(創造的再利用)によるプラスチックゴミを使ったアクセサリー制作・販売、ワークショップへの協力などを展開してきた。
こうした活動の延長で、ベターデイズでは昨年12月から洗剤の取り扱いを始めた。洗剤はニュージーランドのエコストアが手がけており、蛍光増白剤やリン酸塩、合成香料、石油系界面活性剤は不使用。もとのパッケージには、サトウキビとリサイクルプラを配合している。
冷水・温水どちらでも使え、洗濯機も縦型・ドラム式いずれの洗濯機にも対応している。心地よいユーカリの香りは天然の防虫効果を兼ね、弱アルカリ性でしっかりとした洗浄力は有しつつ、ヤシの実とココナッツ由来の生分解性のある界面活性剤を採用し、肌にも衣類にも優しいという。
またエコストアでは商品開発に際して、一切の動物実験を行っておらず、遺伝子組み換えをした植物・ミネラル由来の原料も使っていない。
9日に今月の販売に立った正木さんは「安くても良いものを選べることを、多くの人に知ってもらいたい」と呼びかける。一般的に環境負荷の少ない商品は高価なことが多く、消費者は物価高騰もあってなかなか手を出しにくい現状にあるが、量り売りと詰め替えによってコストの削減につなげた。
そして一番は多くの人に、洗剤の販売をきっかけとし、環境に対する興味関心を高めてもらうことを狙いとする。ファロでの飲食を楽しみながら、ふたりと会話することで、新たな気付きが生まれるかもしれない。
次回は3月の休日を予定しており、詳しくはインスタグラム<こちら>まで。
(写真:洗剤を量り売りする正木さん=左=と石島さん)