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持続可能な暮らしは必然

「持続可能な暮らしは必然」
セラピスト 芳賀 あやかさん(平)

昼間の復興飲食店街「夜明け市場」。人通りが少ない通りに客を呼び込もうと昨年6月、日中限定のスムージー店の開業に関わった。天然フルーツなど体に良い素材にこだわり、容器は植物由来のプラスチック。SDGs(持続可能な開発目標)を念頭に、いわき市民をけん引すべく活動の幅を広げている。

本業はセラピストの芳賀あやかさん(35)=平在住=。平佃町で、ヘッドスパ専用のサロン「アマネセル(スペイン語で日の出の意)」を経営している。有機農法の植物など身体と地球環境に配慮した素材を使い、ホリスティック(外面・内面・精神面)な3つのバランスを重視して施術している。
平出身。20代は東京でヘアメイクアーティストとして活躍した。東京ガールズコレクションをはじめ国内外のファッションショーで名だたるモデルを担当。睡眠時間は1日平均3、4時間ほど。激務が重なり、呼吸困難やじんましんに悩まされ救急搬送されたこともあった。
「このままでは死んでしまうのでは」。心と体が悲鳴を上げ、約5年前にUターンした。私利私欲ではない、人にとって本当に必要なものを見つめ直す生活。趣味の山登りやサーフィンなどを通じて自然に生かされている存在としての自分を再認識した。
高齢化が進む地元のために貢献したいと、本業の傍ら高齢者施設などで訪問美容も開始。気軽に外出できない高齢者らから喜ばれたが、コロナ禍で仕事が激減した。以前から興味があった飲食店に携わりたいと、スムージー店をプロデュースし軌道に乗せた。
持続可能な暮らしは目標ではなく必然――。自宅近くの小さな畑を耕し、燃えるごみに出していた生ごみは有機肥料にするためにコンポストに投げ込む。サーフィンで訪れたビーチではごみ拾いする。「欲を減らし、身の回りで小さな行動を積み重ねることこそが他の動植物と共存し、持続可能な地球を存続できる道」と、日々の生活を紡いでいる。

 

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